地震による被害  

南海トラフ地震がそのうち来るといわれて久しく、危機感が薄れている方も多いのではないのでしょうか。

2018年6月に起こった大阪北部地震で、今まであまり危機感を持っていなかった地域にも、今は緊張が続いているようです。

北海道も地震の被害からなんとか生活を取り戻し始めた頃に、再び地震に見舞われ被害がありましたね。

私たちは、地震による被害を出来るだけ少なくするために何が出来るのか知っておく必要があるでしょうね。

 

地震による津波

地震に伴って襲ってくる津波は、南海トラフ地震においても、三重県や和歌山県、高知県、宮崎県など、広い地域に被害をもたらすと想定されています。

津波の被害について、津波到達時間とその高さについての想定グラフがあります。

津波予測

 南海トラフ巨大地震による津波の被害が特に懸念されるとして、国の津波避難対策特別強化地域に指定された139市町村のうち、43市町村が東日本大震災以降に公共施設の高台移転を実施・計画していることが、朝日新聞社と関西学院大学災害復興制度研究所の共同調査でわかった。(2015/9/28)

(出典 朝日新聞DIGITAL

 

津波肺

津波に襲われて流されてしまうことによる被害も多大ですが、津波にのまれてしまったにもかかわらず生き残流ことが出来た人にも、あまり知られていない被害があります。

そのひとつ「津波肺」。

津波に飲み込まれたけれど、なんとか助けられたり、自力で生き残ることが出来た人が、命を落とすことがなかったと安堵するのはごく当たり前のことでしょう。

しかし、単純に安心しているわけにはいかないということがあるようです。

その「津波肺」について、知ることができるのが、NHKで放送されます。

いつ来るかわからない南海トラフ地震に備えるためにも、知っておくべき事実だと思います。

 

NHKスペシャル 『“黒い津波” 知られざる実像』3月3日(日)午後9時~

「黒い波」。東日本大震災で津波を目撃した人たちが口にする言葉です。波が黒くなった要因のひとつは、海底の土砂。宮城県気仙沼市では、津波が湾の入り口付近の海底を掘り下げ、大量の土砂とともに一気に陸上に押し寄せ被害を拡大させました。また、「黒い波」に人が巻き込まれると、土砂などの異物が肺へと入り込み「津波肺」と呼ばれる重篤な肺炎を引き起こすことも分かりました。ほかにも健康被害を訴える声をよく耳にします。 

震災からまもなく8年。津波や医療の専門家たちは今、「黒い波」に着目し、土砂が混じった津波がどのように威力を増し、どう人体に影響するか、次の巨大災害に備えるべく解析を始めています。NHKでは、「黒い波」の取材チームを結成。ただの海水ではない「黒い波」が押し寄せる津波の脅威について、皆さんからの情報提供をもとに掘り下げていきます。

 出典 NHK NEWS WEB

地震による津波から身を守るには

大地震がやってきたら、津波もやって来ると考え、身を守るために行動することを常に意識しておくことが大切です。

知っているから大丈夫、自分は大丈夫と、危機感をもっているかいないかが重要で、危機感を持っている方が命を守る確率が上がることは、もうお分かりでしょう。

 

命を守るためのポイント

地震が起きたらすぐに高いところに避難しましょう。

地震の後すぐに津波が襲ってくる地域、また時間がかかる地域があります。震源地との距離関係によっても到達時間が違ってきますが、距離に限らず早めに避難しましょう。

 

津波のよる災害の防止

                出典  消防庁国民保護・防災部防災課 震災対策係

津波避難誘導標識

避難するときには、標識や案内板などを参考にしましょう。日頃から『津波避難誘導標識システム』を確認して起くことが大切です。自分がどこにいるときにはどこへ避難する、また家族はどうなのかなども、互いに確認するようにしておくといいでしょう。

防災システム

                出典  消防庁国民保護・防災部防災課 震災対策係

 

避難は鉄筋コンクリ造3階以上

避難と津波の高さ

 

 鉄筋コンクリート造3階以上の建物は10メートルの津波でも約半数が持ちこたえる――。国土交通省が行った東日本大震災の津波被災調査であきらかになった。ある程度の高さのある丈夫な建物が津波避難ビルとして有効であることが裏付けられた。

 その結果、木造2階建ての場合、浸水深3メートルで5割、6メートルになると9割以上の建物が流失するか全壊していた。鉄筋コンクリート造3階以上の建物では、浸水階より上の階にいる人が危険になるほどの損壊が生じる割合は低いことが分かった。

 流れの力は速度と浸水深で変わる。衝突物の有無や流速の測定は難しく、壁などに残った痕跡でわかる浸水深と、被害の関係が調べられてきた。越村教授は「東日本大震災で非常に密なデータが得られた。詳細な被害予測に生かすとともに、さらに詳細な解析を続けて、次の津波への備えに役立てたい」と話す。

 津波に人はどれだけ耐えられるのか。独立行政法人の港湾空港技術研究所は、成人男女20人に大型水槽に入ってもらい、津波と同じように水を流して立っていられるかなどを調べた。すると、約30センチで女性の6割が転倒したりよろけたりした。40センチでは女性の9割、70センチになると全員が普通に立っていられなかった。

 有川太郎・上席研究官は「津波が数十センチと聞くとたいしたことがないように思われがちだが、実は命に関わる危険性が高い」と強調する。

 津波は、川で流れの中を歩いたり、海水浴の海岸で波に足をとられるのと同様に考えることはできない。越村教授は「同じ深さの川を渡るのとは違う。流れは強く、走って逃げている時や予期せず身構えていない状態では、踏ん張ることができない。くるぶしぐらいの津波でも、足をすくわれて逃げられなくなることがある」と指摘している。

 (高橋淳、編集委員・黒沢大陸) 抜粋 出典 朝日新聞DIGITAL

 

早く、高い所へ逃げる心構え必要

地震津波のメカニズム

津波は沖合ではジェット機並みの速さ、沿岸部まできてもオリンピックの短距離走選手並みの速さで押し寄せる。素早い避難が大切だ。第1波が最も大きいとは限らず、地形によっては周囲より波が高くなる特徴もある。気象庁が予想する津波高を過度に信じるのは禁物。強い揺れやゆっくりとした長い揺れの地震があったら、できるだけ早く、高い所へ逃げる心構えがいる。

 日常の備えは、実際にどれだけの効果があるのか。

 日々の備えでは、津波避難訓練に参加していたと答えた1704人のうち、53・6%が、足元まで津波が来たり、津波にのみ込まれる寸前になったりせずに無事逃げ、安全な場所から津波到達を見ていた。

 揺れてから避難を決断するまでの時間を見ると、5分以内に避難を始めた人は64・7%が安全に逃げられたが、30分以降になるとその割合が半分以下になり、約7割が津波に巻き込まれたり、のみ込まれる寸前になったりしていた。

 群馬大の片田敏孝教授(災害社会工学)は避難のポイントを分かりやすく「3原則」にまとめて各地で伝えている。そんな防災教育の舞台だった岩手県釜石市では、東日本大震災時に小中学生が自ら率先し避難、大人たちの避難も促した。市内の約3千人の小中学生のほとんどが津波による被害を免れ、「釜石の奇跡」と呼ばれた。(赤井陽介) 朝日新聞 DIGITAL

 

訓練で判断力高め悲劇の再現防げ

非難確率2

3原則

 

 東日本大震災から8年が経ち、津波への恐怖も徐々に風化しつつある。それぞれの地域で行われる津波避難訓練への参加率も低下しているようです。

 訓練は一度参加して終わりではなく、繰り返さなければ意味がない。防災は知識だけでなく、行動で理解し、判断力を高めることが大切だからだ。さもないとまた地震が起きたとき皆が一斉に車で避難し、渋滞で逃げ遅れるなどの悲劇が再現されてしまうだろう。

 この震災で津波のイメージが限定されつつあることも心配だ。津波被害は地震の起き方や季節、時間帯によってさまざまに変化することを忘れてはならない。また津波高10メートル、20メートルなどの大きな数字ばかりが印象に残ってしまったため、1メートルの津波を「危険でない」と勘違いしてしまう弊害も生まれているようだ。

 津波は単なる「水」ではなく、漂流物という「凶器」が混入している。水の勢いもわれわれが思う以上に強く、数十センチでも人は流され、命を失う危険性が高い。

 津波は常にわたしたちの想定を超える。それを前提に訓練は毎回、条件を変えて行うなど、より実践的なものにすべきだ。祭りやイベントと併せて開催して参加率を上げるのもいい。「いま津波がきたらどうする?」。想像し、日々備えることが命を救う。

出典 朝日新聞DIGITAL

 

まとめ

いつくるかわからない地震・津波。

実際に被災したときに、命を守るための行動ができるように、日頃から訓練に参加したり、常に意識を持っていることが大切です。

また、飲料や食料も不足するので、水、乾物など、備蓄しておくことも必要になるので、準備できるだけしておきましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。