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『子どもの鼻血の対応』
鼻の中は粘膜で少しの刺激でも血管に傷がついて破れてしまいます。
例えば、何かにぶつかって鼻に圧力がかかったことによって出血することもあれば
特に何の刺激もないのにタラリと流れ出てくる水のようなもの・・見れば赤かった・・
なんていうこともありますよね。
小さな子どもの血液はとても大切なものですから、
出来るだけ出血することは避けたいものです。
そこで『鼻血が出た時の対応』
『鼻血が繰り返される時の対処法』
『気になる鼻血』についてお伝えしたいと思います。
子どもの鼻血は急に気温が変化したときに起こりやすいものです。
気温の変化でくしゃみが出たりすると、すぐに鼻がグズグズしてきて
鼻の中の状態を何とかしたいと思うのは、大人も子どもも同じです。
けれども、その時に周りを気にせずに直接指で触ってしまうのは、
子ども特有のことかもしれません。
子どもはかゆければかく、気持ち悪ければ手のひらや手の甲を使って
ぐにゅぐにゅと鼻を押さえたりします。
そして、その結果、出血してしまうのですね。
また、子どもは活発に動くことから、
友だちとぶつかったり、壁や遊具、床に鼻をぶつけてしまい
たくさんの鼻血を出すこともあります。
それが「鼻出血」。
つまり「鼻血が出た!」ということですね。
ティッシュペーパーでふさぐなどして血液が流れないようにし
まずは鼻のふくらみから上に細くなっていくところの
骨の部分を指で押さえて止血します。
30秒から1分ほど押さえているとほとんどの軽い出血なら止まります。
それで止まらない場合は、
押さえている鼻の骨あたりから上の部分(目の間あたり)を
保冷材などで冷やします。
そうすることで、血液が固まりやすくなり、早く出血が止まることになります。
それでも、なかなか止まらない時は、
ティッシュペーパーを鼻の穴のサイズに小さくして鼻の穴に詰めたり、
「鼻ポン」などコットンを詰めて血液が流れるのを止めることもありますね。
転んでひざを擦りむいた時もそうですが、
しばらくすると血は固まります。
鼻血も同じように固まるのですが、
鼻の内側は粘膜なので、
すぐに乾燥して血管がふさがるということが難しい場合もあります。
そこで、鼻に詰め物をして血管を圧迫することにより、
出血を止めようとする方法ですね。
ある程度時間が経過すれば、鼻血は止まります。
鼻血が出ると慌てるけれども、
出血がおさまると、子どもも見ていた大人もほっと一安心。
何もなかったかのように、鼻出血を起こす前に戻ります。
『鼻出血が繰り返される時の対処法』
転んで膝をすりむいた時と同じように、
傷ついた血管がかさぶたを作っているので
いつもの鼻の穴の中と違うと、違和感を感じます。
当然その違和感の原因は何かと鼻の中に指を入れて、
そのかさぶたに触れようとし
かさぶた状態になったところをなんとか取り除こうとします。
膝にできたかさぶたをはがしたらどうなるか、もうわかりですよね。
まだ下に新しい皮膚ができていないのに、
無理にはかさぶたがはがされると、再び出血します。
自然にはがれるのを待てばいいのですが、
待てずにそのかさぶたをはがすことで、
前よりも増して出血することがあります。
そうやって、子どもは何度も鼻出血を繰り返してしまうのですね。
子どもの小さな体の中で作られた貴重な血液は、
出来るだけ無駄にしたくないというものです。
「擦過傷(擦り傷)」の薬を鼻の中に塗ることが一番です。
鼻の中に薬を塗るということは、
またそれも違和感があるので、子どもが寝る前に綿棒で塗るか、
子ども本人の指に薬をつけて自分で傷があると思われる部分に塗るようにすることです。
今まで一度出血したら何度か繰り返し出血することが多い子どもも、
この対処法では傷口がしっかりとくっついて皮膚が強くなるので、
同じ部分からの出血がなくなるというわけです。
擦過傷(擦り傷)の薬は、もちろん市販されていますが、
切り傷や擦り傷で病院で処方されたものがあれば、
その薬を使えばいいのです。
これで子どもの大切な血液を無駄にすることはなくなるでしょう。
さて、子どもの鼻血についてお伝えしてきたわけですが、
ぶつかったり、鼻をいじったりしていないのに、
水のように流れてくる血液の場合、
細い血管が傷ついただけではないということも考えられます。
何もしていないのに鼻出血がある場合は、鼻血だから大丈夫・・と思わす
脳に関係する重篤な病気かもしれません。
かならず、受診しましょう。
気温の変化に順応できず、むずむずして鼻をいじってしまう子どもには、
鼻をかむことでスッキリすることをおしえてあげましょう。
そうすることで、鼻出血の予防にもなりますね。
できるだけ、生活習慣をきちんと身に付けるようにしてあげて
子育てを楽に、子どもも楽に過ごせるといいですね。
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