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子どもの問題行動⑥ その要因 あいまいな指示
子どもの行動が大人の指示の仕方によって、うまくいったり、問題となったりするということを、繰り返しお伝えしてきました。
指示の仕方によって問題行動となるか、そうでないかの要因としては6つあります。
そして、今回は6つ目になります。
あいまいな指示
子どもが何をどうすればいいのかわからない、どういう風にふるまえばいいのかわからない状態であることが多いので、どうすればいいのかを具体的に伝える必要があると繰り返しお伝えしてきました。
何がいけないのか、どうすればいいのかをはっきり告げないでいると、子どもは本当にわからないので、もし好ましくない行動をしていたとしても、そのまま続けてしまいます。
繰り返してほしくないことは正確に伝える
例えば、子どもがよくすることの一つに、コップに入れた牛乳をストローでブクブクと泡立てるということがあります。
その様子を見て、なんというのが一番適しているのでしょう。
「おばかさんね。」
では、やってはいけないことだということが伝わりにくいですよね。
「またやってるの?」
という言葉も、否定されているように受け取ることは難しいです。
このようにわかりにくい指示には、子どもは従いません。
笑いながら怒るのは受けてると思ってしまうのでやめましょう
クレヨンしんちゃんのように、よくお尻を出したり、「うんこ」という言葉を大きな声で言う子どもがいます。
よく見かける大人の反応としては、「もぉ~、いやーねぇ~」と笑っている姿です。
子どもは、笑いながら「もぉ~、いやーねぇ~」くれている大人を見て、どう感じるでしょうか?
子どもは笑ってくれている大人を見て「あ、ウケてる!」と思うのです。
ウケてると感じると、子どもは当然、その行為や発言を繰り返します。
子どもは状況判断ができない
家庭内だけなら「まぁ、いいか」と思っていることも、問題が発生します。
それは、子どもは家庭の中と外の違いを理解していないからです。
家庭内でいいと思って、許してもらっていることは、公共の場や、親が言ってほしくない時や、やってほしくない時に、言ったりやったりしてしまうことが、結構あるのです。
普段家庭内で許されているのに、どうして人前では、怒るの?と
子どもは、親に対して、不信感を抱きます。
怒る時と怒らない時、子どもは親の気持ちを理解することができなくなるでしょう。
大人と違って、その場所や状況から、していい時かどうかを判断することは、人生経験の少ない子どもには、無理なのです。
そういうことを理解していないのは、大人のほうなので、家庭の外でだけ怒ってしまうことで、子どもとの信頼関係を壊してしまうのは、とても悲しく残念なことです。
ですから、人前でしてほしくないことや、言ってほしくないことは、家庭内でもやめてほしいことだから、しないでほしいと伝えましょう。
やめてほしいことは、きちんと理由を伝えましょう
大人が子どものすることで、やめてほしいことがある時は、その理由もきちんと伝えましょう。
「どうしてだめなの?」と問い返されたときに、「どうしてもだめ」と言われるより、子どもがやめようと思えるようにそのわけを伝えることが大切です。
納得するとやめてくれることも、「とにかくダメ」とか「だめといったらだめ」では、子どもは納得しないのです。
子どもも大人も同じように、理由なく自分のしていることをやめることは難しいのです。
きちんとして理由が見つからない時は、「ママはそれをされると、とても悲しい気持ちになるの」と、自分の気持ちを”私メッセージ”で伝えることがいいでしょう。
「してほしいこと」を具体的に伝えましょう
そして、「してほしくないこと」を伝えるとともに、「こうしてほしい」としてほしいことを伝えることも大切なのです。
初めに例に挙げた、「牛乳をストローでブクブクする」場合は、「牛乳をストローで静かに飲んでほしいな」と伝えることで分かりやすくなります。
そして、子どもが静かに牛乳をストローで飲んでくれたら、すかさず「ステキな飲み方ね」とほめるのです。
「こぼさないで、静かに飲めたね」と、子どもの行動を認めることで、次から叱ったり怒ったりしなくて済むようになります。
してほしいことをしているときはほめてあげましょう
大人はついつい、だめなこと、してほしくないことだけに注目して、叱ったり怒りますが、おとながしてほしいと思っていることを実行している子どもの姿には注目しないことが多いものです。
そういう大人の自分を振り返りながら、子どもとの信頼関係を崩すことなく、ステキな親子関係をつくり、子どもの自己肯定感を育てることができるといいですね。
子どもを叱っているときの自分と、子どもをほめたり認めているときの自分。
どっちが気分がいいか、それはすぐにわかります。
親子ともに、気持ちよく過ごせるように、問題行動に対する対応を進めていきましょうね。
積極的な子育て方法で、親も楽に、子どもも楽に、過ごしましょう。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。