手先を使う 「ほうき」 「ぞうきん」

当番活動の中に掃除当番があります。

子どもたちはお手伝いが大好き。

そこには完了したときに「ありがとう」と、ほめてもらえるという理由があるでしょう。

これも幼児期特有の「認めてもらいたい」「ほめてもらいたい」という欲求がそこに存在するからですよね。

いっぱいほめてもらい、お手伝いを通して子どもの育ちを促したいものです。

 

お手伝いや そうじ当番で 育つもの

 

さて、掃除当番では、「ぞうきんがけ」と「掃きそうじ」をしています。

日常のいろいろな場面で、

手先をうまく使うことが難しいと感じる子どもの姿(親指と他の4指がくっついて分離していない)があります。

これはサルの手と同じ。

手が未分化であるということが、不器用さにつながっていると考えられます。

そこで、ぞうきんをしぼる時には【たてしぼり】を意識してもらい、

ほうきを持つのも、

ぞうきんをしぼる時と同じ持ち方【たてもち】で棒の部分をもち、

掃くように声をかけています。

太鼓のバチを握ったり、剣道の竹刀を握る時も

同じ持ち方をしますね。

しっかりと握り込む事が出来る形なのです。

 

 

これは手首の回転にも関係している部分です。

手首は未分化な時ほど、回転せず、

手の甲が上を向いたままになっています。

 

赤ちゃんの手の動きを見ていると、よく分かります。

親指以外の4本指を使って、物をつかんだり

つかんだ物を手首ではなく肘から下を動かして

口に運んだりします。

手首 回内 あかちゃん

子どもは、発達と共に、手首を外側に回転させて

道具を持ったり使ったりします。

 

ところが、その動作をするタイミングが

時代と共に、随分と遅くなっているのです。

親指の分化と手首の回転の安定が

生活が便利になったからなのか

とても遅くなっているのです。

保育をしていて、たくさんの子どもを見ていると

そのことが見えてきます。

 

親指を、他の4本の指と別々に動かせるようになることで

人間は多様な手の使い方が出来るのです。

そのためには、親指を出来るだけ

他の4本と向かい合わせるように使い

親指独自の動き方を筋肉に記憶させる事が大切です。

 

指の使い方は多くのの生活に関連している

なぜ、親指と他の4指の分離した動きに注目しないといけないのでしょう。

それは、就学した後の鉛筆の持ち方につながり、その後の書字に影響するからです。

正しい持ち方をしていないと、たくさんの文字を書くことですぐに疲れてしまうと言われています。

箸の持ち方 婦人

また、正しい鉛筆の持ち方が出来ないということは、

美しい箸の持ち方ができないということにもなりますから、できれば美しく正しくお箸を使いたいですよね。

手首や指先の使い方を意識することは、自分で道具を使って物を口に運ぶようになるころから始めたほうがよさそうなのです。

いろいろな使い方を求められることの少ない現在では、使い初めに正しい持ち方を知らせてあげることが、一度習得したことを修正するのが難しい子どもにとっては優しいことになるのです。

1歳半を越えるころから、スプーンやフォークを持つときに、手首を外向きに回転させ、上から4本の指先が見えるように持たせてあげることがいいでしょう。

これも絶対そうしなくてはならないというわけではなく、子どもに無理のない程度にすすめてあげることが大切です。

あまり強引にしてしまうと、食べることがいやになったり、ストレスが溜まってしまうことになるので、あくまでも「知らせる」という気持ちで進めるようにしましょう。

 

手の使い方  まとめ

生まれ持ったいろいろな機能を高めることで、

出来ることの可能性を広げていきたいですね。

バッター

 

野球やゴルフにも、つながるこの持ち方、意識していないところでも多くありますね。

上腕二頭筋を使うことで、力も入りやすくなります。

人間の身体は、よくできていますね。

満4歳を迎える頃には、お風呂にったときに、

小さなタオルを絞って遊ぶなどすると、繰り返しの経験で「たてしぼり」が身についていくでしょう。

 

何気なく使っている手指ですが

そこに意識を向けることで、子どもの発達を促してあげましょう。

幼児期にこそ、カラダつくりを一番に考えていきたいですね。