「不器用な子ども 手先指先をどう使うか」

 

不器用な子どもが増えていることは

最近よく聞くようになりましたね

「どんな子どもが不器用なのか」

「どうすれば不器用でなくなっていくのか」

一緒に考えましょう。

 

「自分のカラダを知る」

子どもは、産まれてからしばらくすると、自分の指と指を合わせて遊ぶようになります。

これは自分のカラダを無意識に動かしていて、たまたま触れ合った指先と指先の刺激をうけて

「おっ、これはなんだか面白い」と感じて繰り返すのではないでしょうか。

目が見えるようになって、無意識が意識的になり、繰り返しの運動から学び

自分の腕をこっちに動かして、反対の腕もこっちに持って行くと、指先がぶつかることによって刺激が入ってきて

自分の思い通りに刺激を得られることに気付き、ますます楽しくなってくるというのが

赤ちゃんの気持ちだと思われます。

 

すべての赤ちゃんがこの「遊び」をしているかどうかは分かりませんが

人間はこのようにして、刺激を感じて自分のカラダのことを知っていくようです。

 

「触れる感覚と感じる圧力」

椅子に座る子ども

何かを持ち上げるときは、手の平に物体が触れているという感覚と

そこにかかる「圧」によって、何かを持ち上げようとしていると感じます。

もちろん目を開けていると、見ればわかることですけどね。

 

でも、目を閉じていても、何かが手のひらに載せられると

その重さや感触でどんな物が載せられたのか

その大きさ、重さ、固さなどを感じることができて

その物体をなにか想像して言い当てることも出来るというものですね。

 

その指先からや、手の平から得られる感覚、それがわかりにくい子どもや

逆に敏感に感じ過ぎて、触れる事を嫌がる子どももいるようです。

 

子どもによっては、椅子に座っている時、特に押されたり揺らされたわけでもないのに

横に滑り落ちてしまう子場合があります。

お尻にあたる椅子の感覚を感じないのか、

もっと「圧」を感じたいという気持ちでお尻を動かしているうちに落ちてしまうのかは分かりませんが

突然椅子から落ちる子どもを見ていて、とても不思議に思うことがあります。

 

保育の現場では、このように私にとっては理解しにくい子どもの姿を見ることもありますが

そういうタイプの子どもは、指を上手く使えないということやバランスがよくなくて転びやすかったりするようです。

 

「子どものカラダの発達」

子どものカラダは、粗大運動機能がまず発達し、その後に微細運動機能が育つと言われています。

何となく動いている子どもの動きを観察してみると

いろいろな部分がぎこちないということが分かるのですが

子どもは自分の目から入ってくる情報を真似て動いていることが多いので

よく観察しないとそれほど気にならないということになりがちです。

 

「不器用さを知るポイント」

そこで分かりやすいのが、指先の動きということになるわけです。

不器用な子どもの指先は次にあげるポイントで確認することができます。

 

手の平と手の平を合わせることが出来るか

左右の5本の指先だけを合わせることが出来るか

手を組むことが出来るか

ピースサインをすることが出来るか

OKサインをすることが出来るか(親指と人差し指で指先と指先を綺麗にあわせて丸くなっているか)

「一本指を出して」と言った時に親指が一緒に出てこないか

ジャンケンの「グー」の形をつくった時に親指が中指の上まできてるか

スプーンやフォークを持つときに中指が持つ所の下にあるか

こんな感じで、子どもの手先の使い方を見ていると不器用かそうかが見えてきます。

 

スプーンやフォークを持つ時の親指が人差し指の指先に合っているか

新聞など紙を切りさくときに、親指と人指し指で紙をつまんでいるか

など、指先を器用に使うためには

親指と他の指がきちんと分離して動くことが必要になります。

もちろん経験が少なくてできないということもあるので、

何度か経験するチャンスを与えて様子を見てみるのもいいですね。

 

「器用に手先指先を使うには・・」

手先粘土

手先を器用に使うためには、親指が独立して働くことが出来ることです。

 

生活や遊びの中で、自然に使っていると思われる手指ですが

きちんと親指を使っていない子どもがたくさんいます。

 

これはお箸や鉛筆を正しく疲れないように持つことにもつながることなので

幼いうちから意識して使わせてあげるようにしましょう。

 

床に手をつく時や、壁などを押すときにも

親指が人差し指にくっついていない方がいいので

「手の平を開いて」「パーの手」と指示する時も

しっかりと親指と人差し指の間が広がるように

声をかけてあげたり、少し手を添えて広げてあげましょう。

 

そうすることで、転んだ時に手をついてしっかりと身を守ることも出来るようになるし

マット運動で怪我をする事もなくなります。

 

「子どものカラダの使い方」

指先が不器用な子どもは、カラダの使い方もぎこちないことが多いです。

 

自分の意思でカラダのどの部分をどう動かせばどうなるのか分からないから

動きがぎこちなくなってしまうようです。

 

自分で自分のカラダを触って今はどこを触っているのか確認したり

大きなボールや鉄棒で逆さまになっているのを感じたりしながら

自分のカラダを感じることも一つです。

 

自分のカラダの部位を知り

その上でどこをどう動かすとどうなるのかを繰り返し体験することで

自分の思い通りに運動する事が出来るようになっていきます。

 

デコボコした所や、高低のあるところを歩いたり走ったり

上半身を下にして歩いたり(手押し車)、

手をついて足を壁にそって登るようにしたりすることで

自分の今の状態がどんな状態なのかわかってくるようになります。

 

またキャスターの付いた板のようなものにのって自分で動かしたり

また動かしてもらって落ちないようにしたりすることも

バランスを保つ力が育ちます。

 

「手先指先の使い方 まとめ」

積み木を高く積み上げることも

物の上に物を積み上げる時に

下のものを倒さないように

そっと置くということができないといけないので

筋肉の調整力が必要になります。

 

子どもは何気なく遊んでいるようで

いろいろな部分の多用な使い方をしているということですね。

 

バランスは保てているかな?

指先を使っているかな?

力の入れ方を調整できているかな?

子どもの「遊び」も、こんなところに注意して観察すると

不器用さの発見と共に

こんな「遊び」をさせてあげようという気持ちが膨らむと思います。

 

さて、どんな「遊び」を思い浮かべることができたでしょう?

遊びこころをもって、楽しくカラダの機能を高めましょう!!